トレーサビリティ

EMとは…微生物界のしくみ世界に広がるEM技術EM技術について
家庭で出来るEM活用 生きた土の復活を願って

家庭で出来るEM活用

EMは使う場面を選びません。日常生活のあらゆる場面でもEMの効果を発揮させることができます。その使用例の一部ご紹介いたします。

1.米のとぎ汁EM発酵液

現在、河川や海洋汚染の強い原因のひとつとなっているのが家庭から排出される米のとぎ汁にあります。それは、米のとぎ汁には脂肪酸やデンプンなどの栄養素が豊富に含まれるため、すでに腐敗菌に多数占領されている大部分の日本の河川に流れ出ることで腐敗菌の格好のエサとなってしまい、さらなる腐敗菌の増殖を誘導することにあります。この米のとぎ汁による河川の汚染は我々が想像する以上に深刻で、赤潮の発生や湖沼の富栄養化現象などの多くは、家庭から出される米のとぎ汁液に原因があるともいわれています。しかし、EMを活用することにより、これまで環境汚染源であった米のとぎ汁が、いっきに環境浄化源へと変身させることが可能です。

米のとぎ汁EM発酵液の作り方についてはEM情報室エコ・ピュアのページをご覧ください。
EM情報室エコ・ピュアへのリンクは

こうして作成した米のとぎ汁EM発酵液は家庭菜園、掃除や洗濯などに利用することができます。例えば、バケツの水にEM発酵液をキャップ一杯くらい(100〜1000倍希釈)に薄めたものを家庭菜園では水やりに、掃除には霧吹きスプレー等を使って散布し雑巾がけします。

2.EM生ゴミ発酵処理

家庭から出る一般廃棄物処理にかかる費用は年間約1兆3,000億円以上といわれており、しかも排出量は年約3〜4%ずつ増えています。しかし、EMを使えば生ゴミを最高に上質な発酵有機肥料にすることができるため、現在、全国のNPO団体や地方自治体、小中学校等でEMを活用した生ゴミの発酵堆肥化運動が盛んに行われています。例えば、茨城県取手市のNPO法人「緑の会」では取手市の約1,000世帯を対象に生ゴミの回収、EMによる発酵堆肥化活動がボランティアを中心に行われており、2006年からは市の委託事業として行われています。回収された生ゴミはEM処理されたのち3ヶ月間熟成させて堆肥化させたのち、試験農園やモニター家庭で使用されています。このように毎日台所から排出される生ゴミは、捨ててしまえばただのゴミですが、EMを使えば上質な発酵堆肥、すなわち資源に変えることができます。

EM生ゴミ堆肥の詳しい作り方・使い方についてはEM情報室エコ・ピュアのページをご覧ください。
EM情報室エコ・ピュアへのリンクは

3.EMで水場の掃除

トイレが臭かったり、風呂や台所の排水溝がにおったりするのは、すべて腐敗菌や悪玉菌のしわざです。具体的には、腐敗菌が有機物を分解するときに発生するアンモニアや硫化水素、メタンなどが原因です。特に水場では溜まったアカなどをエサにして腐敗菌が増えやすいため、腐敗菌がヌメリや悪臭を発生させます。そのため普通は、水場の消臭のためには除菌をすることが当たり前となっており、テレビコマーシャルでは盛んにトイレや風呂場の強力殺菌洗剤を宣伝しています。しかし、先に説明したとおり、地球は“微生物の海”のですから、そのなかで瞬間的に除菌や殺菌ができたとしても、いずれまたすぐに腐敗菌に占領されてしまいますし、そのあと流れ出た河川にも強く悪い影響を与えてしまいます。したがって、我々は“微生物の海”に住む以上、「彼らをいかに殺すか」よりも「彼らといかに仲良く付き合うか」を考えたほうが利口なのではないでしょうか。EMを水場の掃除に利用すると、善玉菌が環境を占領するので、腐敗菌の増殖を抑制し、消臭します。しかも、EMが下水管やトイレに定着すると、こびりついた汚れを分解して抗酸化物質を作るので、トイレや風呂場、下水管だけでなく、流れ出た川も海もきれいにします。具体的な使用方法はEM活性液や米のとぎ汁発酵液を、下水管やトイレにそのまま流したり、霧吹きでスプレーや雑巾がけなどします。さきに説明したとおり、EMの効果は、EMを連用して、EMがその環境に定着したときに始めて発揮されます。したがって、EMの効果が出るまで使い続けることにあるといえます。

生きた土の復活を願って

弊社では「生きた土」「健全な作物」「人間の健康」の三つを企業理念として掲げています。昨今、食の安全に対する危機意識は特に高まっており、企業もそれに対応してゆかなければならない時代に突入したと考えております。われわれは可能な限り、化学物質に頼らない安全で安心なEM等の有機農業技術の研究と普及、活用に努めながら、日本の食に対する責任を果たしてゆきたいと考えております。

「EM」についてもっと詳しく知りたい方は EM研究機構(株)、
EM情報室エコ・ピュアのホームページも是非ご覧ください

<<前へ