「十勝」いう地名の由来は、管内を流れる十勝川をさすアイヌ語「トカプチ」からといわれています。十勝管内の耕地面積は平成17年で256,200haと、全道の21.9%を占めており、1戸あたりの耕地面積は38haと全道平均の約2倍、全国平均の約17倍と大規模な畑作経営となっています。 畑作は、麦類、豆類、馬鈴薯、てん菜の畑作4品目を主体とした輪作体系が確立され、多くの品目で全道一の生産量となっています。酪農では、1戸当たりの飼養頭数がここ数年増加しており、平成17年で114頭と、EU諸国の水準に匹敵する大規模経営となっており、生乳生産量も101万4,599tと全道最大の生産基盤を誇ります。肉用牛の飼養頭数も、平成17年で185,300頭と全道の41%をしめ、全道一となっています。農業産出額は、平成17年で2,497億円、近年は2,500億円前後で推移しており、全道の産出額の約4分の1、全国的には岩手県に匹敵するものとなっています。入植以来120年余り、十勝は寒冷な気象条件にありながらも恵まれた土地資源を活かし、近代技術の導入や土地基盤整備を進めながら、農業を主要産業として栄えてきました。現在十勝支庁管内は、1市16町2村で構成され、日本最大の食料基地としての役割が期待されています。
環境保全型農業
つながる流通