北海道の小麦粉

これまで、国産小麦の多くは麺用(中力粉)で、パン用(強力粉)は北海道の“春播き小麦”に限定されていました。そんな中、食の安心・安全や地産地消への関心の高まりから国産小麦のパンに対する需要が増え、パン用の強力粉をつくるべく品種改良がなされました。現在は、麺用としてつくられていた北海道の“秋播き小麦”にも、優れたパン用の品種が生み出されています。

北海道産小麦の主な品種

品種名
(採用年次)
品質 用途・特徴 地域 播種
時期
ハルユタカ
(S60)
強力 パン用。麺にも使える。「ホクシン」に25%ほどブレンドすると「ホクシン」単体よりも吸水が多くなり、製パン時の作業性が良くなる。穂発芽、赤かび病に弱く収穫量が不安定。 全道の春まき
小麦栽培地帯
春よ恋
(H12)
※ハルユタカの
後継品種
強力 パン用小麦。吸水が多い。アミログラムの最高粘度は「ハルユタカ」より高く、「ハルユタカ」より低アミロになりにくい。穂発芽に強い。 全道
ホクシン
(H6)
中力 主にうどん用。コシが強い。パン、中華麺、菓子にも使える。パンの焼き色が薄い。老化が早い。麺の色がややくすむ。製パン時の作業性が良くない。「チホクコムギ」が「ホクシン」に置き換わり、北海道で最も多く栽培されるようになった。(2009年現在) 全道
きたほなみ
(H18)
※ホクシンの
後継品種
中力 うどんの加工適性がオーストラリア産小麦「ASW」を超える。ゆでうどんの色がクリーミーホワイトで美しい。麺のコシが「ホクシン」並みに強い。製粉性に優れ、赤さび病、縞萎縮病、穂発芽に強い。 全道
キタノカオリ
(H15)
強力 高タンパクでパン用。もちもちに仕上がる。「ハルユタカ」以上に吸水が多く、外観が良い。粉色に黄色みがある。 北海道の秋播
小麦栽培地帯
はるきらり
(H19)
強力 パン用。あっさりとした甘みがある。穂発芽に強い。赤かび病によるかび毒デオキシニバレノール(DON)蓄積量が少ない。 全道の春まき
小麦栽培地帯
ゆめちから
(H21)
超強力 パン、中華麺用。高タンパクの北海道初の超強力小麦。パン独自の風味と焼色が良い。ミキシング耐性が強い。パンがもっちり仕上がり、ボリュームが大きい。作業性が良い。「ホクシン」とブレンドすると「ホクシン」単体より吸水が多くなり、作業性が良くなる。 縞萎縮病、穂発芽に強い。 北海道の秋播
小麦栽培地帯

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