アグリシステム株式会社

森とともに未来を育てる

私たちの林業のかたち

アグリシステムを含むコスモスグループ全体(トカプチ株式会社、食料備蓄株式会社)では現在、更別村、本別町、池田町、上富良野町に合計でおよそ290haの山林を所有し、林業にも取り組んでいます。

 

今回は、社内でもあまり知られていない林業について、食料備蓄の社員さんにインタビューをしてきました。

 

食料備蓄株式会社 齋藤典世さん

 

<プロフィール>

広島県で林業を経験後、30歳の時に、役者を志し倉本聰主宰の富良野塾に入塾。

卒塾後は、倉本聰監修のBARのバーテンダーをしながら、NPO法人富良野自然塾において、閉鎖されたゴルフ場の自然返還とそこでの環境教育に携わる。その後は有機農業、林業、ワイナリーの葡萄栽培を経て令和5年、食糧備蓄株式会社に入社し林業に携わる。

 

 

 

アグリシステムとの出会い

 

中富良野町のドメーヌレゾンの葡萄畑で働いていた当時、同じ職場で働いていたスタッフ(現在トカプチ株式会社の社員さん)がオイリュトミーをしていて、そのつながりから伊藤エイシン会長が林業に携わる人材を探していると知りました。

そして葡萄畑を辞めるタイミングで、エイシン会長に話を聞きに伺い、グループの目指す林業が、経済効率重視ではない、自然環境に配慮したものだったことから、自分も関わりたいと決意し入社し、また有機農家で働いていた経験もあり、トカプチ農場の仕事にも関心があったそうです。

 

 

 

林業のいまむかし

 

戦後の復興期、日本では木材や木炭などの資源を確保するため、多くの山が伐採されました。

その跡地にスギやヒノキなどの針葉樹が植えられたことで、現在の造林地(人工林)が広がっていきました。北海道では、炭鉱で坑木として使用するカラマツを中心に、その他トドマツやエゾマツなども植えられました。

通常、カラマツであれば樹齢60年前後で皆伐し、そこに新たに植樹。その後下草刈り、間伐等の作業をして長い歳月をかけて育てていきます。多種多様な樹が生える自然林が減り、針葉樹の人工林が多くなっていることが、現在の日本の問題のひとつ、と齋藤さんはいいます。

 

「日本の山林には木材となる木が沢山育っているのに、海外からの安い輸入木材が多く使われるようになり、国内の林業は廃れてしまいました。

国産材の価格低迷は、林業は儲からない、人が足りないなどの負の連鎖を招き、その影響により放置されて、人工林は陽が入らない、下草が生えないような荒れた山林となります」。

 

表土がむき出しになったり、立ち枯れて倒れた木を見たことはありませんか?

そんな山林は、台風や大雨になると土壌崩壊や地すべりなどの自然災害にもつながりやすくなってしまいます。また保水力が弱くなり、水源涵養(水を蓄え、ゆっくり流し出す働き)の機能も低下してしまいます。

 

造林地は「木を育てる畑」「不自然な自然」であり、人の手で適正に管理しなければならない山林なのです。その現状を知る人は少なく、林業は「忘れられた産業」といわれるようになってしまいました。

 

 

アグリシステムが目指す林業

 

アグリシステムでは、「子どもたちの未来のために」を理念に、環境負荷を最小限に抑え、持続可能(サステナブル)な社会を体現する、人々の意識的なコミュニティ「エコビレッジ」の実現を目指しています。

 

エコビレッジに必要不可欠なのが里山です。

山林には本来お金だけではない公益的価値(社会全体が享受できる利益や価値)があるため、その機能を十分に発揮できるような山づくりを目指します。

効率的に木材を生産することを優先するのではなく、豊かな里山を残すことが目的です。

 

方法としては、伐期が来たカラマツ林を皆伐するのではなく間伐を進め、木と木の間に自然に生えた広葉樹を、できるだけ残すようにします。

間伐をして陽が入るようになれば、さらに新たな種が落ち、芽吹き、多種多様な木々が生えてきます。

 

カラマツを間伐し、自然に生えた広葉樹を残すことで、まずは針葉樹と広葉樹の混交林に移行させていきます。

その後は、地表に繁茂した笹を刈る作業をして、広葉樹の天然更新を助け、カラマツの本数をさらに減らし、最終的には多種多様な木の生える自然に近い山へ戻していくのです。

時間はかかりますが、人工林を自然林に還すためには必要な過程だと考えています。

ただし林の状態を見て、時には皆伐して植え替える場合もあります。

 

もちろん人工林から木材を伐り出すこともしています。

良く育ったカラマツは、冬季の新月に伐採して、カミフラノイ農場のワイナリーやログハウスなどの建築材として使用しています。

冬季の新月に伐採する理由は、木材の腐食や虫食いを防ぎ、耐久性や強度に優れた高品質な材が得られると言われているからです。

 

 

それ以外は、葡萄栽培に使う杭や更別の宿舎「ペテガリ」や上富良野のワイナリー「カムイ・メトッ・ヌプリ」の薪、その他パルプ材や用材として丸太で出荷しています。

 

※新月に伐採した材を使ったワイナリー

 

 

100年先の未来を見据えて

 

今後は自然林の里山づくりにも取り組んでいきます。池田町にある50年~80年の広葉樹が生えた約170haの山を、自分の山を、自分で管理して使い続ける「自伐型林業」の手法で、100年先には広葉樹の大木が山全体を覆うような豊かな里山になるように施業していく予定です。

 

アグリシステムでは、こうした経済効率重視の林業ではない山づくりをやりたい方、自伐型林業に興味を持っている方を募集しています。

林業に余裕が出る時期には、トカプチ株式会社の有機農法の田んぼや畑の手伝いもしていますので、林業と農業の両方に興味がある、里山生活・農的暮らしをしたい方には特に魅力のある職場だと思います。

 

ぜひ、興味がある方・一緒に生命あふれる自然林を作っていきたい方は、お問合わせ下さい。

 

 

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8:30~17:30(月曜~土曜)※1月~9月・12月の土曜日と祝日を除く

TEL:0155-62-2887

メールアドレス:n-saito@agrisystem.co.jp 齋藤(担当)

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