2015年から生産者と協力し、ライ麦など土壌効果のある作物の栽培を推奨し、農薬や化学肥料の使用を低減する取り組みを進めてきました。おかげさまで契約農家の数も増え続け、こうした生産者が作った小麦粉・ライ麦粉を使っていただけるベーカリーも増えてきました。そうした背景から、2024年に「リジェネラティブベーカリー」と呼ばれるようになり、そのコミュニティの輪が全国に広がっています。
育てる人から受け取ったバトンを次へ渡す「つくる人」の存在なくして、One tableは実現しません。リジェネラティブ農業を応援し、パン作りを通して次世代に健全な土壌を紡いでゆく、そんな取り組みを行っています。
リジェネラティブファーマーが生産する小麦粉をはじめ、有機農産物への認証前の2年間に栽培される転換期間中有機小麦粉、さらに2019年より、土壌構造の改善や農薬・化学肥料の削減に貢献し、環境再生に寄与するライ麦粉など、現在5種類の粉を製品化しております。
これら応援製品を使ってパンを作っていただくことで、健全な土壌作りに参画できます。
デンマーク1000年の伝統を受け継ぐロブロ専用ライ麦粉。北海道産ライ麦を石臼でゆっくり粗挽きし、粉温の上昇を抑えて風味を守りました。香ばしく力強い味わいが、本格ライ麦パンを引き立てます。
クラシックなロブロづくりに欠かせない、北海道産ライ麦のクネケット(砕きライ麦)。石臼で丁寧に砕き、ロブロに最適な粒度と食感を追求。素朴で力強い風味と、豊かな香ばしさが伝統の味を引き立てます。
ライ麦の独特な風味や特長を残しつつ、製パン性と食べやすさを求めたライ麦粉です。小麦粉とブレンドすることで深みのある風味と、ライ麦が食生活に根づいていない日本人にも食べやすいやさしい食感と酸味のパンを作れます。(ハンコックはアグリシステムが2022年、有機農業に適した品種としてローマンミール社から輸入し、北海道で栽培を続けているライ麦です)
※商品名「ハンコック」からリニューアルしました
十勝本別町の生産者(土蔵さん、佐藤さん、小島さん)の小麦限定の製品です。配合100%でも使えますが、10~30%ブレンドすることで風味が良いパンや菓子になります。
転換期間中有機小麦を3品種をブレンドした環境再生型農業を支援する強力小麦粉です。膨らみと歯切れがほど良く、風味も良いパンになります。
全国に広がるリジェネラティブベーカリーの情報を、地域別にご紹介します。気になる地域があれば、各エリアからご覧ください。
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帯広市 |
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宮城県、山形県、福島県 |
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東京都、神奈川県、千葉県、群馬県 |
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石川県 |
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和歌山県 |
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愛媛県 |
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福岡県 |
パン屋さんを巡る旅メディア「パンめぐ」の協力のもと、全国のリジェネラティブベーカリーをご紹介した記事は下記よりご覧ください。
2023年にデンマーク在住のくらもとさちこ氏の活動によりデンマークの伝統的ライ麦パン「ロブロ」の人気が高まり、従来のライ麦全粒粉(細挽き)に加え、粗挽きや砕きタイプのライ麦製品を求める声も増加。2025年2月にデンマークの製粉所を視察し、約9ヶ月の研究と準備を経て、北海道産ライ麦を使用した新製品の開発を進めてきました。
また、リジェネラティブベーカリーやライ麦製品、ロブロを知ってもらうための勉強会や講習会なども全国各地で開催しております。イベント報告はSNSからご覧いただけます。
ロブロ講習会の様子
ロブロ講習会の様子